ベルリンのモダンガール 田丸理砂・香川檀編 三修社 |
田丸理砂編 香川檀編 ベルリンのモダンガール 一九二〇年代を駆け抜けた女たち
三修社 平成16年1月10日 302頁 3200円
1917年のソロデビュー以来、アニータ・ベルバーは、舞踏家として舞台に立つ以外に、雑誌『淑女』のファッションモデル、絵や陶器人形のモデル、映画主演といった、多彩な活躍ぶりを示す。
そこにヌードダンスやヌードモデル、コカイン中毒、三度の決闘、同性愛などの様々なスキャンダルが加わる。
イメージであふるか現実であるかを問わず、様々な役割を演じたベルパーは、第一次大戦後の価値崩壊の化身であった。(210)
第5章 踊る 自己創出と自己喪失のはざまで 山口晴子
グレート・パルッカやメアリー・ヴィグマンは、
ゲッベルスが日記に哲学ではなく「美しい女の身体」と
宣伝したように、最終的にはナチに絡め取られたものの、
アニータ・ベルバー Anita Berber は例外的なダンサーではあった。
父ヴァイオリニスト、母歌手女優の踊り子である。
目次
序章 駆ける-ベルリンのモダンガール
第1章 観る、演じる-モダンガールと映画
第2章 装う-ファッション雑誌の描く「新しい女」
第3章 書く-モダンガールと「書くこと」
第4章 アートする-テクノロジーと「新しい女」の相互浸透
第5章 踊る-自己創出と自己喪失のはざまで
第6章 集う-ベルリンに花開いた「女ともだち」のサブカルチャー
内容
ワイマール共和国時代のベルリンには、大正期のモガ同様、流行の服装に身を包んだ働く女性が社会現象となり、女性による文化、芸術活動が花開く。小説、写真、ダンスで表現しはじめた女性、モダンガールのイメージを演出した映画やファッション、レズビアン、サブカルチャーの台頭など、当時のモダンガールの息遣いを感じさせる1冊。
http://opac.ndl.go.jp/recordid/000004319454/jpn
http://webcatplus.nii.ac.jp/webcatplus/details/book/3446646.html
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4384021305/
https://www.sanshusha.co.jp/np/details.do?goods_id=643