バッカナリア酒と文学の饗宴 沓掛良彦編 阿部賢一編 成文社 |

沓掛良彦編 阿部賢一編
バッカナリア酒と文学の饗宴
成文社 平成24年3月30日 382頁 3000円
アルコール中毒が一大社会問題になった19世紀後半から20世紀初頭のフランスはすでに国民的な飲み物になっていたワインと蒸留酒やリキュールのイメージの差は大きかった。
なぜなら、19世紀の用語法では、アルコールとは蒸留酒やリキュールのことであり、そこにワインに代表される醸造酒は含まれなかったからである。(147)
フランス 蒸留酒のイメージ 木元豊著
だから仏人伊人は昼間からワインを
たっぷりと飲むのも当然なのである。
独人のビールと英人のエールは
そんなに上等なものでもないだろう。
まろやかさのカケラもなく味が苦いわ。
目次
古代ギリシア 酒神のいますところ 沓掛良彦著.
バルカン 飲む酒と飲まない酒 寺島憲治著.
ドイツ ゲーテの愛と歌と酒と 藤川芳朗著.
ロシア ドストエフスキー『罪と罰』のaqua vitae 近藤昌夫著.
チェコ 「居酒屋」という空間と小説の語り 阿部賢一著.
フランス 蒸留酒のイメージ 木元豊著.
イギリス 崇高への上昇と地獄への失墜 小山太一著.
ラテンアメリカ 陶然の記憶 林みどり著.
ペルシア ハーフェズの詩的世界における「酒」 佐々木あや乃著.
日本 酒の日本文芸史・試論 青木純一著.
中国 文学と酒と酒令 黄少光著.
ベトナム ベトナムの酒と文学 野平宗弘著.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I023497731-00
http://opac.ndl.go.jp/recordid/023497731/jpn
http://webcatplus.nii.ac.jp/webcatplus/details/book/4924028.html
http://www.amazon.co.jp/dp/4642062920
http://www.seibunsha.net/books/ISBN978-4-915730-90-0.htm