一揆の原理 呉座勇一 洋泉社 |
一揆の原理 日本中世の一揆から現代のSNSまで
洋泉社 平成24年10月11日 237頁 1600円
竹槍が登場するのは実は明治になってからである。
明治初年も新政府の西洋化・近代化政策に反発する
いわゆる「新政反対一揆」が頻発した。
この一揆の時に用いたのが竹槍であった。
明治6年の「筑前竹槍一揆」がある。(21)
竹槍一揆は明治10年代には沈静化し、
反政府運動は自由民権運動へと移行する。
竹槍一揆はわずか10年にすぎない。(22)
一揆は正しい表現の自由ではあるけれども
そこにゾチやコミが介入することは許し難い。
減税運動、就職斡旋運動、公営住宅増加運動、
食料無料配給運動、炊き出し増加、は
衣食住に直結するだけに切実なものがある。
正しいBIで総て解決できるのに。
それをなそうともしない
為政者の思慮不足には毎度の亊ながら
絶望する思いがある。