ミニチュアワールド 中村和子 大日本絵画 |

中村和子 ミニチュアワールド 大日本絵画
平成27年4月23日 111頁 3000円
ミニチュアと出会ってからあっという間の30年。
わたしのコレクションは長い間の集大成です。
私が今日に至れたのは、周りの方とのめぐり逢いの
賜物にほかならない。
経費や購入金額を考えると、誰でも出来ることではないと
お叱りを受けるかもしれません。
でも「かなう思い」とは、何かの形でどなたの手にも
届くところにあるのではないでせうか。
(5)
上品なる奥様の手工芸品はそれだけでも価値がある。
一廉のブツを揃えるとなると、30年かかる。
どの道も大変険しいものだ。
たから先輩コレクターは自動的に尊敬されるものなんだ。
著者は、国際ミニチュア作家協会(IGMA)から
東洋人で初めて、ドン・ブットフィールド賞()を
受賞なされた方。
日本ミニチュア作家協会(JG)の創設役員。
表紙下にジャガーとリスのミニチュアがあげられているが
1/12スケールでは、動物物は個体差がありうるし、
120㎝が10㎝となるので、子供でもつくりやすい。
多少のサイズ違いでも誤差の範囲に収まるからだ。
表紙上の ルームボックスは
レイ・ウィットレッジ&スコット・バーゲスの
ボンド・ストリート11番。
軍事系・鉄道系のシオラマとちょっと離れている。
とも憧憬を具象化する、立体アレンジであるが、
双方の利益と支え層の拡大を考えて、
徐々にせよ、たとえ1/12スケールのみにせよ、
ドールハウス系との融合も、必要必需であろう。
精神が位相が立体が背景が、ちが~う異なるぅーと
一瞥の一見正論を言ってもですね、もはや業界全体が
いむべき縮小傾向へと向かいつつあるのだから
少しでも食い止める努力をすべきである。
なんとかしないと、関係全業界がともだおれだ。。。
ガンガン、資金力のない自転車どころか
三輪車の回転操業が行き詰まり、
中小から潰れて廃業に追い込まれてしまう。
もちろん古典的ドールハウスではないものの
アイドルAKBの1/12ドールとか、
著作権なきの50年前1967以前死亡の
俳優タレントキャラの1/12復刻との融合も、
ドールハウス陣営から、ヘンなものを作ってほしい。
国際共通規格として1/12ならすべて
ドールハウスに使えるのだから、
どのグッズもミニチュア・スケールは1/12と
記憶提起してほしいものだね。
コカコーラやビール缶のコレクターだって存在するのだから。
われらが作るべきブツは、著作権なき
クトゥルーのナイアルラトホテプ神
ヒンズーの仏神、菩薩神、土着神
神道のアメノウズメ、アマテラスだろう。